こけしの起源

こけしは東北地方でのみ発生した郷土玩具です。昔、こけしは子供のおもちゃとして作られ、子供の成長と共に、こけしに墨や、染料で目、鼻、口、胴に模様を描き、今は大人の鑑賞用に発展しました。
鳴子の工人は現在約50名です。鳴子は我が国の伝統こけしの最大の産地です。
又、各地へ出向き実演などをして、伝統工芸をひろめようとしています。

・こけしの伝説
昔から、東北の農村では1年間の疲れた心身をいやすため近くの温泉(湯治場)に出かけました。
そこで子供の土産が「コマ」であり、「ダルマ」であり、「こけし」でした。
子供達は「こけし」が真っ黒になっても背負ったり、抱いたりしてかわいがりました。
人々もまた、子供達の健やかな成長を願い、自らも童心にかえって「こけし」を求め「こけし」を作る工人もまたその職業に忠実に、子供を思い人々を思い誠実に作り続けました。
「こけし」はそのような東北の気候風土と人々の生活の中で生まれ育ってきたのです。

・名称のおこり
こけしの呼び方は各地方によって呼び名がいろいろあります。
例  鳴子「こげず」 仙台「きぼこ」 福島土湯「でこ」 岩手南部「きなきな